滋賀県

スポーツ・文化選抜を導入へ 滋賀県立高入試

2016年3月18日

京都新聞

 

 滋賀県教育委員会は18日、2017年度の県立高入試から「スポーツ・文化芸術推薦選抜」を導入することを決めた。強化指定校に一定の募集枠を設け、24年の滋賀国体を見据えた競技力向上や昨夏の全国高校総合文化祭(びわこ総文)で活発になった文化活動推進に向け、高い能力を持つ生徒の受け皿をつくる。選抜方式の変更は11年ぶり。

 スポーツ・文化芸術推薦選抜は、2月上旬に実施している「推薦選抜」「特色選抜」と同日程で実技検査や面接、作文などの試験を行う。スポーツ・文化芸術推薦で出願する生徒は、推薦・特色選抜の併願もできる。県教委によると、出願資格は、全国大会出場や入選など各高の定めた推薦要件を満たす生徒になるという。

 実施校について、スポーツ活動は県競技力向上対策本部が指定する「スポーツ強化拠点校(仮称)」、文化芸術活動は県教委が定める「文化芸術推進強化校」が対象となる。募集人数は一つの指定競技・部門・種目につき10人以内としている。初年度の実施校は今夏までに決まり、2年目以降も実施校の追加や見直しをしていく方針。

 選抜方式の変更をめぐっては、県内の学識経験者や中学、高校の校長らでつくる協議会が昨年9月から計4回検討を重ねた。この日行われた臨時教育委員会で関連議案が承認された。

 県教委学校教育課は「新しい時代に対応した特色ある学校づくりを推進し、生徒が希望する進路選択の幅を広げたい」としている。

 

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