高校入試必勝マニュアル
入試本番までに知っておくべき 心構えや準備のコツを知って、入試に挑もう。
面接対策(緊張するのはあたりまえ)
面接試験では、答えに困るようなイジワルな質問をするということはありません。あまり気を回しすぎずに中学生らしく自然に接すればいいのですが、友達と話すような態度ではいけません。言葉使いやマナーは緊張すればするほどポロッとでてしまうものです。「一夜づけ」や「一日良い子」は通用しませんから今から準備を整えておくといいでしよう。
❶ 緊張してしまうのはあたりまえ
「あがり症だからぁ…」と心配な人も多いと思います。しかし、面接官の先生(なかには怖い顔をした先生もいる)が目の前に複数人いるのですから、緊張するのは当たり前です。先生も毎年面接を行っているので『緊張しているな』くらいはわかるものです。緊張してるから不合格になるということは決してないので、怖がる心配はありません。
❷ 何をどのようにみられるのか?
面接では受験生の長所や可能性をつかみとろうとする一方で、学習意欲が欠けていないか?生活態度の乱れはないか?など『問題点』をチェックするケースが多いようです。 学校側はその学校への『適応性』や『学習への意欲』を次のような観点からチェックします。
- 1.筆記試験や調査書ではわからない受験生の人柄や性格をみる
- 2.調査書での疑問点を明らかにする
- 3.入学への意欲や入学後の意欲をみる
❸ 面接でチェックされること
- ●外 見
- 印象はよいか、身だしなみ(服装や髪型など)はキチンとしているか
- ●性 格
- 適応性、協調性、積極性、指導性、責任感、明朗性、人柄はどうか
- ●知 能
- 適切な応答ができるか、中学生としての常識や知能は備えているか
- ●動作態度
- 言葉づかい、礼儀作法をわきまえているか、態度はよいか
- ●意識意欲
- 目標や目的意識、入学意識や勉強意欲、教育方針への理解度はどうか
- ●生 活
- 規則正しい健康的な生活をしているか
▶ ワンポイント
事前に受験生に志望理由や特技などを記入させておき、それをもとに面接する高校も少なくありません。「自己申告書」などがそれにあたり、形式は学校によってさまざまです。
❹ 面接試験の流れ
❺ 気をつけたい3つのパターン
▶ ケース1.(単語返答型) Q:「趣味はなんですか」 A:「読書です」 Q:「スポーツは何をやりますか」 A:「テニスです」… 単語だけでの答えでは、ぶっきらぼうにみられがち。意欲面でマイナスのイメージを与えてしまうかもしれません。「読書です。最近読んだなかでは○○がよかったです」何か一言付け加えたいものです。
▶ ケース2.(丸暗記型) Q:「どうして本校を受験しましたか」 A:「貴校の建学の精神である『実学尊重』『質実剛健』…(あと一つなんだったけなあ?)…」 何度も練習を重ね、どんな質問をされても大丈夫なくらい暗記しても、いざとなると緊張して頭の中が真っ白になることもあります。途中で言葉に詰まって最初から言いなおしたり、黙り込んだりしてはどうしようもありません。また、予想外のことを質問されてパニックになってしまったりすることもあります。面接では『正しい答え』がある訳ではありま
せん。答える様子をみるものですから、丸暗記したものを棒読みしたような答え方では熱意や意欲などが伝わりません。ある程度答えを用意するのはいいのですが、できるだけ自分の言葉で答えられるようにしておきましょう。
▶ ケース3.(支離滅裂型) Q:「本校の気に入った点はどこですか」 A:「教室や図書館が立派で、授業カリキュラムも充実して、大学進学実績もよく、クラブも活発で入りたいクラブが強くて…」 思ったままを話し出して、何を言ってるのか自分でもわからなくなってしまう…そんなことはありませんか?友人との会話ではないのですから、考えてから答えましょう。また、面接官の質問と違った答えを話したりする人もいます。気を付けましょう。