大阪府

大阪・公立高校特別選抜 出題の狙い

2019年2月20日

産経新聞

 大阪府内の公立高校の平成31年度入試の特別選抜特別選抜では、中学校卒業までに学習する基礎的・基本的な事項の確認に加えて、思考力、判断力、表現力などを問う問題が出された。国数英は基礎的なA問題と、標準的なB問題の2種類を用意した。各教科の出題の特色と狙いは次の通り。

 【国語】A問題では、遺跡の発掘について述べた文章で、要点をまとめ、資料や機器を効果的に活用する力を問うた。また「視点の切り替え」のおもしろさに関する文章では、内容理解や必要な情報を整理する力をみた。B問題では、物理学の本質について書いた文章で、筆者の考えを的確にとらえる力を問うた。

 【数学】A問題では、折り鶴の個数と、つないだ折り鶴の長さとの関係に着目して、日常的な事象から関数関係を見いだし、式に表現する力をみた。B問題ではひし形を題材に、合同な図形や相似な図形の性質を利用し、数学的に推論する力や図形の計量に関する力を問うた。

 【英語】A問題では、基礎的な英文の読解・表現力をみた。B問題の英作文では、読んだ本をクラスメートに薦める場面を設定し、状況に応じた適切な表現で必要事項を的確に伝えられるかをみた。リスニングでは、まとまった会話を聞いて概要の把握ができるかなど、コミュニケーション力を問うた。

 【理科】化学、生物、物理、地学の各分野からバランスに配慮して出題。資料や情報を活用して、科学的・論理的に思考し、答えを導く力を問うた。大問4では日食と月食の話題から月の運動について、また高い山で菓子袋が膨らむという話題から気象について、それぞれ基本的知識やそれを活用する力をみた。

 【社会】地理、歴史、公民分野に関する事項を多角的に考察できるよう設問を工夫。大問4では「琵琶湖とその周辺」をテーマにして、歴史や水の利用量についての資料を読み取り、知識と結びつける力を問うた。

 


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