2016年6月18日
紀伊民報
和歌山県教育委員会は17日、南部高校の学科改編で、2017年度入学生から「園芸科」「生産技術科」「服飾デザイン科」の募集を停止し、新設する「食と農園科」の入学生を募集すると発表した。新学科には園芸、加工流通、食文化探究の3コースを設ける。
17年度から募集を停止する専門学科(園芸、生産技術、服飾デザイン)の現2年生と現3年生は現学科のまま在籍する。各学科の募集定員は毎年10月ごろに発表している。
学科改編の理由について、県教委は「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産に認定されたことを受け、地域で農業の担い手を育成する機運が高まっている。そうした期待に応えるため、南部高校では梅の生産だけでなく、加工、流通、販売を含めた農業6次産業化に対応できる人材を育成するのが目的という。これまでの農業系学科の伝統を「園芸コース」「加工流通コース」に引き継ぎ、農と食を総合的に学ぶ「食文化探究コース」を設けることで特色を打ち出したいとしている。