私立高の外部募集定員、前年度並み 京都府内15年度入試(京都新聞 2014年09月04日)
京都府私立中学高校連合会は4日、府内の私立中学と高校の2015年度入試募集要項を発表した。全日制高校は、全37校で外部募集の総定員が前年度並みの7286人。公立高が公立中の卒業予定者の減少から定員を230人減らす中、私立人気の高まりを受け、定員をほぼ維持した。定員を上回る受け入れも引き続き行う。不登校生徒らの受け皿として2校が通信制課程を開設する。
全日制高校では、定員は京都文教高と洛陽総合高が計40人増やした一方、内部進学者の増加などに伴い、龍谷大付属平安高と京都国際高が計45人減らした。
コースは、京都聖母学院高がⅢ類(最難関特進コース)を新設。京都文教高が国際英語コースを廃止し、特進コースクラスBに国際英語専攻を設置した。京都廣学館高と京都成章高が新たに通信制課程を設けた。
14年度の入学者は、5校で定員を100人以上、上回った。併願の受験生は13年度に比べて1110人増えた。連合会は「制度改革への不安から公立高を敬遠したのではないか。本年度も学校説明会の参加者は多く、引き続き受験生の私学への関心は高いと感じている」としている。
中学では、25校が内部進学者を含め、前年度比65人減の2809人を募集する。平安女学院中の40人など計3校が定員を減らした。
入試は一部を除いて高校が来年2月10日、中学が同1月17日から始まる。