京都

新設工学院高に熱視線/タブレット端末 漫画の制服

2015年5月31日

YOMIURI ONLINE

 

 京都市立洛陽工高(南区)と、同市立伏見工高(伏見区)が統合し、2016年4月に開校する京都工学院高が人気を集めている。30日、開校予定地の旧立命館中・高(同区)で行われた説明会には、予定の募集定員(200~240人程度)を大きく上回る約1300人の生徒や保護者らが訪れた。タブレット端末の活用や、人気漫画と同じ制服などが中学生の心をつかんでいるようだ。(川上大介)

 市教委によると、昨年度、洛陽工(定員120人)、伏見工(同150人)で行われた説明会の参加者はそれぞれ200~300人で、1000人を超えるのは異例。800人収容のホールに入りきれなかった生徒らは、別室のプロジェクターでホールの映像を見守った。

 特に関心を集めたのは、生徒に1台ずつ購入してもらうタブレット端末。市教委の職員が端末を操作し、米国のIT企業スタッフとインターネットを介してあいさつをかわす動画が披露されたほか、端末を実際に操作する体験会も実施。計算問題の答えを、指で画面に入力した。市立桂中3年の男子生徒(14)は「タブレットだと課題の共有や提出も楽だし、おもしろそう」。

 女子生徒の人気を集めたのは制服だ。集英社の雑誌で連載中の少女漫画「たいへんよくできました。」で主人公が着ている制服を元にデザインされた。洛陽工、伏見工の女子生徒は1割前後だったが、説明会に参加した女子は全生徒の約2割(約140人)を占めた。

 制服の展示コーナーには多くの女子が集まり、スマートフォンで撮影。同級生と訪れた市立向島東中3年の女子生徒(14)は「ブレザーの白のラインがめっちゃかわいい」と声を弾ませた。

 一方、保護者の多くは教育内容に関心を寄せた。新設校には、卒業後に就職を目指す「プロジェクト工学科」と、理工系大学への進学希望者向けの「フロンティア理数科」が設置される予定で、両学科とも、生徒が専門分野の知識や技術を生かしてアイデアを出し合い、課題を解決する「プロジェクトゼミ」を実施する。

 教師の説明を聞くだけでなく、自ら考えることで主体性や計画力などを養う狙いがあり、中学3年の娘(14)と参加した南区、川村智美さん(51)は、「卒業後、就職につながる質の高い教育が期待出来そう」と話した。

 市教委新工業高校開設準備室は、人気の高さについて「課題解決型の学習や、IT機器を使った教育などへの期待の表れだろう。さらに教育内容を充実させ、期待に応える学校作りをしたい」としている。

 

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