高校入試必勝マニュアル

入試本番までに知っておくべき 心構えや準備のコツを知って、入試に挑もう。

答案作成術(合格点をめざす)

入試の目標は満点をとることではなく“合格点をクリアする”こと。苦労して難問を1問解答するよりも、多くの基本問題を確実に正解するほうが得策です。たとえ同じ実力でも、こういった心構えの違いで得点差がついてしまうものです。

❶本番前のトレーニング

合格点をとるには、本番までに次の3点を身につけておく必要があります。
慣れ
 特に私立高校入試では、学校によって出題傾向に特色・個性のようなものがあります。志望校の過去の問題は、複数年分を繰り返し解いて、慣れておくとよいでしょう。
答案づくりのテクニック
 第1問から解かなければならないと思い込んでいませんか?時間配分、問題を解く順番、見直しの方法など。模擬テスト、過去問などを通して、自分にあったやり方を見つけておきましょう。
● うっかりミス対策
 模擬テストなどをふり返って、これまで自分がミスしたのはどんなケースでしたか?自分が失敗しやすい傾向をチェックしておきましょう。

▶例えばこんなミス

  • ■ 最初に名前と番号を記入せず、いきなり問題にとりかかってしまった。
  • ■ 単語のつづりや漢字を書き間違えた。
  • ■ 答えは合っているのに解答欄を間違えた。
  • ■「正しくないもの」を選んで答えるのに、「正しいもの」を選んでしまった。

 

「思い込み」や「早とちり」をしないよう、問題を解くときは日頃から慎重に、注意して解答する習慣をつけておくようにしましょう。意識して最後までゆっくり問題や設問を読むことが大切です。

❷いよいよ本番

試験で一番大切なのは時間配分です。次の順序で要領よく進めていきましょう。

▶1.問題全体を見渡す!

「始め!」の声がかかったら、まず受験番号・氏名を忘れずに記入すること。そして、次に問題用紙全体を見渡しましょう。例えば英語なら「対話文だな」「書き換えだ」と大問ごとにどんな問題が出ているかを見ます。そして「すぐ解けそうな」問題、「てこずりそうな」問題というように、大ざっぱにつかんでおきます。

▶2.解けそうな問題から解く

第1問目から解かなくてもよいのですから、解けそうな問題から手をつけるのがポイント。解けそうな問題から落ち着いて取り組み、確実に点をとるようにしましょう。次に残り時間を確認して、てこずりそうな問題にかかりましょう。5分間考えてもわからない問題は思いきってとばしましょう。頭を切りかえ、他の問題でしっかり得点するほうが先決です。答えは出したけれど自信のない問題には、問題用紙に目印をつけておきましょう。

▶3.見直しをする

入試は、ほとんどが1科目50分ですが、解答時間は実質40分と考えて、最後の10分は見直しの時間にあてましょう。見直しこそ、ケアレスミスをなくし、合格点確保のための“決め手”なのです。

▶見直しの手順

  • ● まず自信のない目印の問題について確認。慎重に確かめましょう。
  • ● 次に最初から順番に、再度正解できているかどうかを確認します。
  • ● 犯してしまいがちだったミスをもう一度思い出し、名前や受験番号も再確認すること。
  • ●これだけ終わって時間があまったら、できていない問題を考えます。時間を最大限に活用してください。最後まであきらめないで!

 

❸長文攻略法

▶問題用紙にどんどんメモをする

問題用紙に必要なメモを記入していくことは、問題文の“のみ込み”をスピードアップさせるほか、うっかりミスの予防・見直しの能率アップにも役立ちます。次のポイントをしっかりとおさえておきましょう。

▶メモのポイント

  • 問題文にラインを引きながら読む 段落ごとの結論めいた部分や、文章全体のキーワードと思われる箇所や単語があれば、印をつけながら読んでいきます。
  • 問題文と設問をいっしょに読み進める 例えば,英語の長文中に「(ア)We don’t ~」とあれば、設問もそのときにいっしょに目を通しておくといいです。設問中には、問題文読解のヒントが隠されていることがよくあります。
  • 設問文のポイントにもラインを引く 「反対の意味に」「5字以内で書け」などの答え方の指示や、与えられた条件を見すごさないように、印をつけておきましょう。

❹緊張しないために

入試当日は誰だって緊張します。でも、受験要領は、これまで何度も受けてきたVもしテストと同じ。不安に思うことはありません。あとは「普段の力を出しきれば絶対合格できる!」と自信を持つこと。それでも緊張していると感じたら、次のことを試してみましょう。リラックスできます。

  • ● 下腹に力を入れてゆっくり深呼吸をする。
  • ● 座ったままで背筋をグッと伸ばす。
  • ● 心の中で好きな歌を歌う。

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